8月1日からの収容人数50%でのプロ野球開催は、新型コロナウイルス感染の再拡大で難しい情勢となった。18日、政府の西村康稔経済再生担当相が会見で、プロスポーツやコンサートなどイベントに対する8月以降の入場者数の緩和について「慎重に考えなければいけない」と停止も視野に再検討する姿勢に転じた。新型コロナ感染症対策の分科会を近く開き、緩和の是非を議論する。「緩和すれば(大勢の)人の移動が起きる」とも話し、東京都を中心に感染が再拡大している中で、ストップがかかる公算が大きい。

現状、プロ野球は5000人での制限となっているが8月1日をメドに収容50%での開催準備を進めていた。日本野球機構(NPB)は分科会の見解を受けて、Jリーグとの対策連絡会議の専門家と協議するが、政府の方針に沿う流れとなることは必至だ。日本ハムは、8月初旬の主催試合は今後の感染状況で変更はあるとしながら、上限5000人を維持してチケットを販売。収容50%での実施が遠ざかれば、球団経営へのダメージが大きくなる。