オリックス中嶋聡監督代行(51)が21日、西武戦の試合前に代表取材に応じた。

20日の試合後にに西村徳文前監督(60)が電撃辞任。突然の監督代行となった、現在の思いを語った。

【代表質問】

-監督代行の話はどういうタイミングで

中嶋 昨日の2軍の試合後に電話で。(福良GMから)「ちょっと、覚悟しとけよ」ということだった。

-そう聞いた瞬間は

中嶋 正直、無理だと思いました。

-福良GMからはどういう言葉が

中嶋 立て直すという意味を込めて、新しくやりたい。そこに力を貸してくれということで。

-そう伝えられて

中嶋 不安しかないですね。はい。

-昨日の夜は考えることが多かった

中嶋 何から始めていいのか、それのどこが問題なのか。それの全てを1日で把握するのは無理なので。今まで2軍でやってきたこと、自分の知っている戦力全てを把握して、もう1回、組み合わせたいなと思いました。

-言いにくい部分もあると思うが、今季の1軍を見ていて

中嶋 言いにくい部分はたくさんあるんですけど。まだまだ自分本来の力を出し切ってない選手が多いなという印象でした。

-得点力に苦労している

中嶋 そこはすごく苦労している部分だと思う。AJ(アダム・ジョーンズ)であったり、ロドリゲスであったり、今は調子を落としてますけども、最初の頃の状態で機能したら得点力は上がると思っている。まだまだ数字だけで言ったら、上げられる選手はいっぱいいると思います。本来、勝負強いバッターなので、そのあたりを出してくれたらなと思います。

-投手陣も山岡を欠いている

中嶋 山岡がいないのは1カ月ぐらいたっている。その間に出てきた選手もいるでしょうし、それもすべてひっくるめて上がってきてくれることを期待します。

-キーマンは

中嶋 全員です。2軍にもまだまだ選手がいますし、それを全部自分では分かっているつもり。本当に良い選手を使っていきたいと思います。

-意気のいい若手が1軍に

中嶋 若い選手を使いたい気持ちはもちろんあるんですけども、今いる選手がしっかりとした壁になって、それを越えたら使いたいと思います。ただ若いだけでは力は付きませんので。チャンスはもちろん与えますけども、それを越えられないのであればそこまでだと思うので。

-ある程度のノルマを

中嶋 調子がいい選手を上げて、そこで使ったときに、この選手を越えたと思ったらレギュラーになれると思う。まだまだだと思ったら、もう1回ファームに行くべきだと思う。

-勝利と育成のバランス

中嶋 そこに挑戦していくのが、我々の仕事なので。どっちも取りにいきたいと思います。

-来年を見据えてではなくて

中嶋 来年のことは僕はわからないので。先につながるように、やりたいです。

-中嶋監督代行に期待するファンへ

あまり僕に期待しない方がいいと思います。期待するのは選手にして欲しいなと思います。僕は、たいしたことないんで(笑い)。

【囲み】

-福良GMはチーム雰囲気を明るくしてほしいと

中嶋 どうですかね。どうやったら明るくなるかはわからないですし。ただ、楽しいものなので、野球というものは。今年に限って言ったら、非常に長いこと開幕を待って(野球が)やれたときの自分たちも感動したぐらいうれしかった。そのうれしさを出して欲しいという気はします。

-そういった思いをグラウンドで

中嶋 それを出してこそだと思うんですよ。もちろん、負けていてそれをしたら「何をしとんや」と言われるかもしれないですけど、それがあってこそだと思う。それプラス、勝ったらもっと喜べるはずなので、どうにかそっちにつなげたいなと思います。

-力を出し切るには

中嶋 それはですね。正直なところ、ちゃんとしたコミュニケーションって初めてなので。準備期間が全くないので。どういった感覚で打席に立ったのかとか、どういう球を待ったのかとか、どういうことを考えてボールを投げたのとか。そういうことは「対話」でできると思うんですよね。それに良いアドバイスができたらいいなと。あんまり難しく考えなくてシンプルにアドバイスできたらなと思いますね。

-ここ何試合かでコミュニケーションを

中嶋 昨日まで由宇にいたのでね。

-できるだけ選手の近くに

中嶋 特別に何かをできるわけではないので。ファームのとき、去年で言ったら若月と吉田正尚以外はファームに来ていたので。全くしゃべったことのないということではないので。その中で試合のときのコミュニケーションというのはこれからしかできないので。いい風になればいいなと思ってます。