巨人は9日、新型コロナウイルスの定期検査を行った結果、3軍の選手1人とファーム・スタッフ2人の計3人の陽性判定が確定したと発表した。

巨人のリリース資料は以下の通り(原文のまま)

 

新型コロナウイルス陽性判定について

 

当球団所属の1軍選手、監督・コーチ、スタッフ106名と、同じくファーム(2・3軍)124名の総勢230人を対象に10月7日(水)、新型コロナウイルスの定期検査を実施したところ、本日9日(金)までに3軍の選手1名とファーム・スタッフ2名の計3名の陽性判定が確定しました。3名はいずれもジャイアンツ球場(川崎市多摩区)を拠点に活動しており、発熱やせき、倦怠(けんたい)感等の症状は出ていませんでした。1軍の選手、監督・コーチ、スタッフ、残る2・3軍の選手、監督・コーチ、スタッフは全員陰性でした。ジャイアンツ球場の施設全体の消毒作業は8日(木)までに完了済みですが、本日と明日10日(土)は荒天が予想されることも考慮して同球場での試

合や練習、トレーニングは休止としました。11日(日)から通常どおり同球場での活動を再開します。13日(火)のイースタンリーグ公式戦も予定通り開催されます。

今回の定期検査は、本年6月以降、月に1度のペースで実施しているPCR検査に加え、理化学研究所と神奈川県衛生研究所が共同で開発したSmartAmp法(スマート・アンプ法)という新たな検査手法を一部、並行して導入しました。スマート・アンプ法はPCR検査よりも短時間で結果が判明する上、陽性と偽陽性を識別できる特性があります。陽性判定を受けた3名のうち、ファーム・スタッフ2名はスマート・アンプ法の検査で7日(水)夜に陽性であることが判明し、改めて実施したPCR検査で8日(木)夜に陽性判定が確定したことから、都内の医療機関に入院しました。

3軍の選手(20歳)はスマート・アンプ法の検査は受けず、PCR検査のみを受けており、陽性判定の確定が本日9日(金)夜になりました。確定後、都内の医療機関に入院しています。

この3名について検査2日前の5日(月)以降の行動を確認したところ、ファーム・スタッフ2名はジャイアンツ球場と自宅の往復だけで、1軍の選手、監督、コーチとの接触はありませんでした。3軍の選手1名は7日(水)正午から他の3軍選手らと東京ドームでの練習に参加しましたが、ロッカーは1軍の選手とは別の第2ロッカールームを使用し、練習の時間帯も1軍とは別でしたので、1軍の選手、監督、コーチとの接触はありませんでした。

管轄の保健所からは、陽性判定を受けたファーム・スタッフのうち1名と7日(水)にジャイアンツ球場内の執務室で昼食を共にしたスタッフ2名が濃厚接触者と認定され、10月21日までの14日間、自宅で待機するよう要請されました。3軍選手にかかわる濃厚接触者の特定は今後、管轄の保健所が進めます。

当球団としては、保健所から濃厚接触者と認定された2名のほか、陽性判定となった3名と5日(月)以降、一定の接触があった2・3軍の選手、コーチ、スタッフ計35名についても、自宅で待機するよう指示したほか、万全を期すため、この35名を含む2・3軍の選手、コーチ、スタッフ計80名について、本日午後、改めてスマート・アンプ法による検査を実施しました。来週以降も3日に1回程度のペースで同じ検査を実施して、安全を確認することとします。

なお、陽性判定となった3名は少なくとも2週間以上、外食や会食、多人数が集まる会合への参加などはしていませんでした。ただ、このうちファーム・スタッフ2名は業務上、選手や監督・コーチより外部とやりとりをする機会がどうしても多くなりがちで、感染リスクがより高いことから、一層の対策の必要性を感じたところです。

このため、当球団としては、シーズン終盤を迎える中、残る公式戦とポストシーズンにチームがベストの態勢で臨めるよう、1軍に帯同するスタッフのうち、選手、監督・コーチと接触頻度の高いスタッフ十数名を対象に、短時間で結果が判明するスマート・アンプ法の検査を原則週に1度のペースで実施し、スタッフの陰性を定期的に確認することで、チーム全体の感染リスクの低減に努めることにしました。