BC・埼玉の田沢純一投手(34)は、支配下での指名がなかった。会見場には角晃多監督らが出席していたが、田沢は別室で待機。最後まで指名されず、会見場に姿を現さなかった。育成でも指名はなく、“田沢ルール”撤廃後に即NPB入りはならなかった。

田沢は、社会人野球からドラフトを経由せずに08年12月にレットソックスと契約。セットアッパーとして13年レ軍世界一に貢献。大リーグ通算388試合に登板し、21勝26敗4セーブで防御率4・12。昨年8月にレッズとマイナー契約を結んだが、3月に自由契約。7月にBC・埼玉と契約し、日本球界に復帰した。

今季、リーグ16試合に登板し、2勝0敗、防御率3・94の成績だった。

海外プロ球団と契約した大卒・社会人選手は、帰国後2年間(高卒選手は3年間)NPBと契約できない申し合わせ、「田沢ルール」が9月に撤廃。今年のドラフト指名対象者となっていた。

◆田沢ルール撤廃 これまでドラフト対象のアマ選手が国内球団を拒否して海外でプレーした場合、その選手が帰国しても高校出は3年、大学・社会人出は2年、ドラフト指名が凍結される申し合わせ「田沢ルール」(通称)があった。今年9月に同ルールの撤廃が決定。