オリックスは19日、大阪・舞洲で韓国の高校生右腕の入団テストを行った。

ソウルの城南高3年生の李俊明(イ・ジュンミョン)投手(17)で、194センチの長身から最速142キロを投げる。中嶋監督、福良GMの前でブルペン投球。カーブやツーシームも披露した。福良GMは「いい体をしている。すぐに結果を出すことはない」と話し、約1週間後に合否を伝える。

新型コロナウイルスで世界的に往来が制限されるなか、韓国とは10月8日からビジネス往来を再開。李は入国後、14日間の隔離が免除されるビジネストラックを運用したビザ発給で前日18日に来日。今日20日に帰国する2泊3日の弾丸日程だ。球団担当者は「短期商用で、こことここしか行きませんという形。あまり前例はない」と説明。韓国からの出国前72時間以内の検査でコロナ陰性証明を要するほか、活動計画書を提出。公共交通機関は使えない。滞在先と球場の往復に行動範囲を限定して防疫に最善を尽くし、コロナ禍で異例のテストを敢行した。

李は今季、プレーできた大会が例年から半減。「最近はコロナで学校に行けず自宅で練習でした」と明かす。まさに前代未聞の入団テスト。オリックスの連携もあり、17歳が隣国でチャレンジした。【酒井俊作】