ソフトバンク上林誠知外野手(25)が「1番右翼」のレギュラー奪回を誓った。27日、ペイペイドームに姿を見せ、ウエートトレーニングを中心に3時間汗を流した。来季に向けて早くも始動した上林は「圧倒的な数字で、黙らせるしかない」と決意を口にした。

今季は「1番右翼」で開幕スタメン出場を果たしたが、打撃不振で9月20日に2軍落ち。69試合で打率1割8分1厘と低迷した。日本シリーズで日本一を決めた試合では1番は周東、右翼は栗原がスタメン。自らは守備固めで右翼を守っていた。「複雑な思いをもっている人はいっぱいいたと思う。まだ本当の意味でプロ野球選手になれていない」と悔しさをあらわにした。今オフは「自分の勉強と相手の勉強。トレーニングについては突き詰めていって、揺るがないものを作り上げたい」とレベルアップを図る。

18年は全試合出場を果たし、打率2割7分、22本塁打の成績を残したが、昨季から2年連続で打率1割台に終わった。「今年の成績で自分のファンでなくなった人もいるかもしれない。その中でも応援してくれる人はいっぱいいる。信じてくれる人へやるしかない。能力を持ってて、それを生かし切れないのはもったいない」。走攻守3拍子そろった逸材の闘志はまだ衰えていない。プロ8年目の来季こそはリベンジを果たす。【浦田由紀夫】