海外FA権を保有する日本ハム宮西尚生投手(35)が4日、札幌市内の球団事務所で会見に臨み、36歳を迎える21年シーズンから2年契約、出来高払いを含む総額6億円で球団と合意し、残留することを表明した。「今回、FAを行使せず、残留することを決めました。FA権を取った時から言っています通り、もう肘がぶっ壊れるまではファイターズにささげよう、その覚悟は前からありますので、また新たに、その覚悟でやっていきたいと思います」と話した。

18年オフにも権利を行使せず、出来高払いを含む2年総額5億円で契約を結んでいた。契約最終年だった今季もチームトップの50試合に登板し、新人から13年連続50試合以上登板を達成。さらに史上17人目の通算700試合登板、史上初の通算350ホールド達成と記録ラッシュで衰えない実力を発揮した。

2年契約を結んだことで、元中日岩瀬が持つプロ野球記録の15年連続50試合以上登板(99~13年)の記録に並ぶこと、同様にプロ野球記録の通算1002試合登板に近づいていくことも大きな目標となる。「岩瀬さんの記録は目指したいところではありますし、1試合でも近づきたい思いがある」。今回の契約が切れる翌年の23年には北海道・北広島市内に新球場も開場予定。そのシーズンまで50試合以上登板を続ければ、16年連続で記録更新となる。「そうしたら、いい(新球場)1年目になるんじゃないですか、個人的に」と笑顔を見せた。(金額は推定)