阪神は23日、交渉を進めていたラウル・アルカンタラ投手(28=韓国斗山)の獲得を発表した。年俸200万ドル(約2億1000万円)の2年契約とみられる。背番号は今季まで梅野がつけていた「44」に決まった。193センチの大型右腕は今季、韓国リーグで20勝を挙げて最多勝を獲得。150キロ超の速球とキレ味鋭いスライダーが持ち味で、長いイニングを投げられる豊富なスタミナも持ち合わせる。

アルカンタラは球団を通じ、「阪神タイガースでプレーする機会をいただいたことに感謝したいですし、素晴らしいチームの一員となることを誇りに思います。今は、タイガースのユニホームに袖を通してプレーすることに非常に興奮しています。チームの勝利に貢献できるように、常に全力でプレーすることをファンのみなさんに約束します」と、コメントした。

メジャーでも通算13試合の登板経験(2勝5敗)があり、谷本球団副社長も10日に「米国にいる時から注目している選手。韓国に行ってから、特に今年はすごい成績。打高投低と言われる中、あれだけの成績を残している。注目している選手であることは間違いない」と、高い評価を示していた。

前日22日には前ロッテの左腕チェンの獲得を発表しており、新助っ人両腕が先発陣の層をより厚くする。(金額は推定)

◆ラウル・アルカンタラ 1992年12月4日生まれ、ドミニカ共和国バラホナ出身。16年9月にアスレチックスでメジャー初登板。メジャーでは通算13試合で2勝。19年からは韓国球界で2年間プレーし、58試合で31勝の活躍。今季はゴールデングラブ賞(日本のベストナインに該当)を受賞した。193センチ、100キロ。右投げ右打ち。