今オフのメジャー移籍を断念した日本ハム西川遥輝外野手(28)が21日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で契約更改交渉に臨み、4000万円アップの年俸2億4000万円の1年契約でサインした。

契約更改後の会見では「ポスティングをすると言ってアメリカでの契約がなかったにも関わらず、評価してもらって、年俸もアップしていただいたのでハンコを押させていただきました。GMの方からも(今季にも)海外FAを取得できるということで、まだ僕の中では来年のことは何も考えていない状態で、これから見つけていければと話しました。1年契約で」と話した。

昨年12月3日にメジャー移籍を容認した球団がポスティング申請の手続きを行ったが、交渉期限の1月3日午前7時までに契約がまとまらなかった。交渉経緯について「最後の最後まで(契約オファーなどの)そういう話はいただいていて。でも、アメリカの選手の外野手の契約内容が全然決まっていない状況で、代理人の方からは『絶対に行ける』と言っていただいたので僕も心待ちにしていたんですけど、行けないというか、納得のできる契約がなかったというのが事実でした」と説明した。

現在の心境は「気持ちの整理は一応したつもりですけど、切り替えというのはうまくできていない。そこまでメンタル弱い人間と思っていなかったですけど、今回のことでやっぱり立ち直れなかった自分がいたのは本当のことなので、自分のメンタルはまだ弱いんだなと思いました。1月に僕が正式にアメリカとの契約をしないと決まって、2日後には動いていないと、僕はもう狂っちゃいそうな感じだったのでずっと動かしていました」と吐露した。

今オフにも海外FA権を取得するが再挑戦するかは未定とした。「チームの目標というのは変わらないですし、常に優勝目指して頑張るのは当たり前なので。個人目標としては僕の中で考えられていないというのが正直なところで。本当だったら、海外FA権を取得して海外挑戦するというのがあるのかもしれないですけど、まだそこまで考えられていないという状況なので今は何とも言えないです」と複雑な胸中を正直に明かしたが、球団に対しては「もともと(今季は)いないものだったので僕は、日本ハムの中では。その中でアップの評価をしていただいたのは、球団には感謝しかない。今年1年、しっかりと成績を残さないといけないなと思いました」と恩返しを誓った。

これで日本ハムの全選手が契約更改を終えた。(金額は推定)