楽天を自由契約となった佐藤由規投手(31)が、独立リーグのBC・埼玉に入団することが明らかになった。近日中にも正式発表される。

18年オフにヤクルトから戦力外通告を受け、同年に地元仙台に本拠地を置く楽天と育成契約。19年7月に支配下契約を結び、9月26日の西武とのシーズン最終戦の9回に移籍後初登板し150キロもマークした。昨季は2軍で15試合に登板も、1軍登板はなかった。

昨年12月に神宮で行われたトライアウトでは最速148キロを計測。「自分の球は投げられた。とにかく野球を続けていきたいです」と現役続行を模索していた。

仙台育英3年夏の甲子園で157キロを計測。大阪桐蔭・中田(日本ハム)、成田・唐川(ロッテ)とともに「高校ビッグ3」と呼ばれ、注目を集めた。07年の高校生ドラフト1巡目でヤクルト、楽天、横浜、中日、巨人の5球団競合の末、ヤクルトに入団。10年には当時日本人最速の161キロを記録するなど、自己最多の12勝を挙げた。

11年に右肩痛を発症し、13年に右肩を手術。15年オフに育成契約となった。リハビリを重ね、16年7月24日中日戦で6回途中2失点とし、1786日ぶりの白星をつかんだ。現在は状態に問題はない。新天地で腕を振り、目標としているNPB復帰へ再起を図る。