BC・神奈川のカレオン・ジョニル・マラリ主将(20)が、自然体でチームをまとめる。5日、藤沢市内のグラウンドで自主トレを行った。野球人生で初めての主将という大役を任され「不安の方が大きいですけど、キャプテンらしくとかを考えずにやっていきたいと思っています」と話した。

昨季はチーム最年少だったが、シーズン終了後に鈴木尚典監督(48)から「主将をやらないか?」と打診された。1度は断ったが、考え直して受けることにした。自主トレでも、新加入の選手と積極的に話しており「(チームメートから)めっちゃいじられますけど、たくさん声を出して、新しい選手ともコミュニケーションをとって仲良くなっていけたらと思います」と笑顔だった。

フィリピン人の両親を持ち、昨年2月には、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)予選に出場するフィリピン代表に選出された。新型コロナウイルスの影響で予選は行われなかったが「国を背負って戦うという経験はなかったので、ぜひ出場したかった。(今年開催される場合)モチベーションの1つになっています」と話した。

主将として迎えるシーズン。「個人の目標は首位打者獲得とNPBのドラフト指名。チームは2連覇を狙います」と力強く話した。【保坂恭子】