阪神の先発ローテーション有力候補だった高橋遥人投手(25)の開幕1軍が絶望的となった。

17日、球団は高橋が沖縄県内の病院で右脇腹の筋挫傷と診断されたと発表。前日16日の楽天戦に登板した際、違和感を覚えたという。この日から別メニュー調整となった左腕は「投げているボールも良くなかった。ボールは投げられないですけれど、状態を上げられるきっかけに出来たらなと思います」と懸命に前を向いた。

高橋は昨季5勝4敗。貴重な左腕として開幕ローテ入りを期待されていた。今キャンプでは「脱力投法」を試すなどしっくりくるフォームを模索。「うまくいくボールが投げられない部分があったんで、いろんなところで頑張っていた部分が脇腹にきたのかなという感じです」と明かした。脇腹を痛めたのは初めてで、今後はノースロー調整を続ける。

矢野監督は「けがしてしまったものは(すぐに)治せないんでね。遥人も次の目標を見つけて、シーズンが終わった時にいいシーズンにすればいいだけなので」と切り替えを促した。【磯綾乃】

<脇腹を筋挫傷した主な投手>

◆大野豊(広島)94年6月15日のブルペン投球中に、左腰から脇腹にかけての痛みを訴え、17日に出場選手登録を抹消。7月1日に再登録され、同日阪神戦でセーブ。

◆吉見祐治(横浜)05年7月1日の投球練習中に痛め、翌日2日に抹消。1軍再昇格した9月11日巨人戦で先発した。

◆久保康友(阪神)11年6月5日オリックス戦降板後「左腹斜筋挫傷」と判明。同29日にブルペン投球を再開し、7月13日2軍戦オリックスで実戦復帰。1軍登板は同29日横浜戦。

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