楽天は27日、交換トレードで日本ハムから横尾俊建選手(27)を獲得し、池田隆英投手(26)の選手契約を譲渡することに合意したと発表した。横尾の背番号は30。3月4日に入団会見を行う。

横尾は日大三高で11年夏の甲子園を優勝。慶大を経て15年ドラフト6位で日本ハムに入団。右の長距離砲として5年間で通算256試合に出場し打率2割1分4厘、21本塁打、68打点を記録。「5年間、貴重な経験を積ませてもらいました。満員の札幌ドームで本塁打を打った時の大きな声援はとても印象に残っています。ファンの皆さんには今まで温かい声援を送ってもらい本当に感謝しています。新天地でも皆さんに自分らしいプレーを見せられるように頑張ります」とコメントした。

池田隆は創価高、創価大を経て16年ドラフト2位で入団。右の本格派として150キロを超える直球、スライダー、カーブ、チェンジアップなどを操る。2年目の18年に先発でプロ初勝利をマーク。1軍登板は18年だけで15試合に登板(先発7)し1勝5敗、4ホールド。19年オフに育成契約となり、昨季オフに支配下へ返り咲いた。

今キャンプは1軍に帯同し続け、練習試合では3試合に登板。7回を無失点と好投を続けていた。球団を通じ「4年間大変お世話になりました。育成になっていろいろなものが見えましたし、たくさん経験できたので、1つ上のレベルの野球ができるようになったと思います。北海道日本ハムファイターズに行っても頑張ります。楽天イーグルスファンの皆さん、いつも温かいご声援ありがとうございました。開幕戦でまた会いましょう」とコメントした。

楽天は右の長距離砲が手薄。横尾は下水流、和田、内田らと居場所を争う。日本ハムも先発、救援ともに対応できる池田隆を加え、投手陣の層を厚くさせた。

 

◆横尾俊建(よこお・としたけ)1993年(平5)5月27日、東京都多摩市生まれ。日大三で2年春のセンバツ準優勝、3年夏優勝。慶大では4年秋に4試合連続弾を放つなど通算13本塁打。15年ドラフト6位で日本ハム入団。16年開幕戦のロッテ戦でプロ初出場。18年に自身初の満塁弾を放つなど自己最多の9本塁打。今季推定年俸1900万円。177センチ、95キロ。右投げ右打ち。

◆池田隆英(いけだ・たかひで)1994年(平6)10月1日、佐賀県唐津市生まれ。創価では甲子園出場なし。創価大4年秋のリーグ戦で最多勝、最優秀防御率。16年ドラフト2位で楽天入団。2年目の18年、4月15日西武戦でプロ初勝利。19年オフに育成契約も、今オフに支配下復帰。通算15試合1勝5敗、防御率5・91。今季推定年俸650万円。181センチ、85キロ。右投げ右打ち。