DeNAが、元巨人の宮国椋丞投手(28)を育成契約で獲得する方針を固めたことが11日、分かった。新型コロナウイルスの影響で外国人選手10人が来日できず、投手陣では新加入のロメロ、エスコバー、ピープルズらが開幕時は不在。プロ10年間で通算205試合に登板し、21勝21敗1セーブ、13年には開幕投手を務めた経験豊富な右腕に注目した。

宮国は昨季、主にリリーフで21試合に登板したが、巨人から戦力外通告を受けた。他球団での現役続行を模索し、1月は西武内海らと自主トレし、2月からは内海の巨人時代に専属トレーナーを務めた保田氏と自主キャンプを実施。入団テストなどに備え、即実戦に入れる状態を保ちながら、NPBからのオファーを待ち続けた。

球界関係者によれば、昨季、シーズン終盤に痛めた右肩も万全の状態。自主キャンプ中もブルペン投球を重ね、視察した元巨人投手コーチの小谷氏から復活への太鼓判を押された。育成契約になる見込みだが、現役続行を決断した当初からオファーがあれば育成選手での再スタートも覚悟。三浦新監督のもと、3ケタの背番号で再出発する。

◆宮国椋丞(みやぐに・りょうすけ)1992年(平4)4月17日、沖縄県生まれ。糸満では2年春からエース。3年夏に県大会準優勝。10年ドラフト2位で巨人入り。12年4月8日阪神戦でプロ初登板初勝利。翌13年はWBC出場の内海に代わり20歳で開幕投手を務めた。15年からリリーフ転向。昨年11月に戦力外となり巨人を退団。186センチ、92キロ。右投げ右打ち。