新型コロナウイルスの影響で来日できていないプロ野球やサッカーのJリーグなどの外国人選手や指導者について、政府が徹底した防疫措置を条件に入国を認めることを関係団体に伝えたことが18日、分かった。スポーツの公益性を考慮し「特段の事情」があるとして許可。隔離や定期検査などを前提として、入国後14日間の待機期間中の練習も可能とする。

関係者によると、入国した翌日を1日目と起算し、3日目の検査で陰性が確認されるまでは個人練習に限定する。宿泊施設はフロアを貸し切るなどの対策を求め、練習会場との移動以外は外出を禁止。3~4日に1回検査し、14日目も陰性ならば、その後チームへの合流や試合出場を認める。

プロ野球は現状では球団別に宿泊先や練習施設を確保するとみられる。緊急事態宣言が全面解除後の22日から適用される見通しで、早ければ今月下旬にも来日できそうだ。隔離期間、再調整を経て2軍での実戦を積み、1軍合流は5月になるとみられる。

プロスポーツ外国人選手の入国は、東京五輪の日本代表強化に向けた特例措置として認められたが、緊急事態宣言で停止。26日開幕のプロ野球はDeNAの全10人を最多に12球団47人が来日できておらず、Jリーグとともに国に入国を認めるよう要望してきた。