独立リーグのBC・茨城アストロプラネッツに新加入したラモン・カブレラ捕手(31)が、BCリーグデビューを果たした。

「5番・指名打者」でスタメン出場。NPB通算357本塁打のアレックス・カブレラ氏(49)を父に持ち、捕手としては珍しい右投げ両打ちだ。

左投手と対戦した第1、2打席は右打席で、その後は右投手になったため左打席に入った。

隔離期間を経て、チームに合流してまだ2日。この日は5打数無安打2三振に終わったが「一番は、ここに来られて、やっとプレーができて幸せ。プレーできていることを誇りに思います」と話した。

試合前には、父と電話で連絡をとり「できることをやりなさい。もし分からないことがあったら、いつでもアドバイスをするよ」とエールを送られたという。 父が西武に在籍した01~04年には何度も来日し、各地の球場を訪れた思い出がある。父が活躍した日本で、独立リーグ初出場を果たし「もっとチームのためになりたい。やれることを少しずつやっていって、チームの勝利に貢献したい」と第1歩を踏み出した。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、入国には大きな障壁があった。色川冬馬GMの尽力があり、独立リーグでは茨城が初めて新加入の外国人選手が入国できた。

隔離期間中は宿舎の部屋で体を動かし、日本食の弁当にチャレンジ。BCリーグのYouTube中継を見て、イメージをふくらませていた。ポジションは捕手と一塁手をこなす。「1試合ごとに(コンディションを)よくしていきたい。いい状態にして、チームのチャンピオンになるという目標に貢献したい」と力強く話した。