台湾が22日からメキシコで行われる野球の東京五輪最終予選の出場を断念したことが3日、分かった。

同予選は当初、6月16~20日に台湾で行われる予定だったが、同地域での感染拡大で開催を返上。さらに5月25日に台湾プロ野球のCPBLが新型コロナウイルスに対する健康面への懸念からプロ選手の参加断念を表明していた。その後は台湾野球協会がアマチュア主体のチーム派遣を検討していたが、一部選手がコロナ禍での予選出場に同意せず、台湾での事前キャンプ実施の見通しも立たないことなどから、最終的に不参加を決めた。

台湾は世界ランク4位。過去5度、五輪に出場し、92年バルセロナ五輪で銅メダルの日本を上回り、台湾史上最高成績となる銀メダルを獲得していた。

同予選にはオーストラリア、オランダに米大陸予選(5~6月、米フロリダ州)の2、3位を加え、4チームで最後の切符を争う。同予選に出場権のあった中国もすでに辞退している。