人気も実力も、とどまることを知らない。オリックス高卒2年目左腕の宮城大弥投手(19)が、7日に発表された球宴ファン投票の中間発表でも4万526票を集め、パ・リーグ先発部門でトップをキープした。

今季、MLBのヤンキースから楽天に復帰した田中将、チームメートで侍ジャパンでも主戦級を担う見込みの山本を抑えての1位投票に「…。間違いです。(球宴メンバーに)入りたいのはあるんですけど、もうちょい下のところで『あ、入っているな』ぐらいで…」と困惑する19歳。4万票を超える投票は、先発部門では両リーグトップで「たくさんの票が入ってうれしいんですけど(自分の実力は)まだまだ。居てはいけないところに(投票が)入っちゃっている気がする。見合った投手になれるように頑張るだけです」と謙虚に汗をかいた。

9日巨人戦(京セラドーム大阪)に先発予定の左腕は、気合十分だ。ファンに感謝の巨人岡本和斬りを誓う。「抑えたら自信もつく。良い勉強になると思う」。岡本和とは3月のオープン戦で対戦。京セラドーム大阪の右中間へ1発を浴びた。「長打を警戒。(最近は)良い感じで投げられているので、そのまま投げられたら」。開幕からの5連勝は前回の2日阪神戦(甲子園)で止まったが、自身の投球に手応えは感じている。巨人の主砲にリベンジを決めての6勝目を狙う。

1月中旬から「負けるまでは切らない」と伸ばしていたウエービーな髪は「慌てずに。気持ち次第。髪の毛に相談して…」とカットする時期を模索中。「髪の毛に相談して、どうするか決めます。髪の毛もそうしてほしいと言っているので」と爆笑を誘った19歳は、微笑する。

得票数は期待の大きさの象徴。01年生まれ、ロッテ佐々木朗やヤクルト奥川ら、磨けば光る原石の多いダイヤ世代。得票数は期待の大きさの象徴。まずは岡本和斬りで、違わない実力を証明する。【真柴健】

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