楽天石井GM兼監督が信頼を置く涌井にハイクオリティーを求めた。1点リードの6回1死三塁、右腕が阪神マルテに決勝の逆転2ランを被弾。7回3失点も2回までに先取した2点を守りきれず。両リーグの首位対決初戦を落とし、交流戦首位から4位へ後退。指揮官は「ロースコアで勝負しないといけない。今日の彼に出されたお題というか、2点でどうにかしてくださいというゲームにはなっていた」と熱を込めた。

通算150勝を誇る17年目右腕だからこそ、苦言を呈した。逆転弾を浴びた場面は当然ながら前進守備。初球、外角を狙ったスライダーが真ん中高めへ甘く入った。「前進守備なので何とか押していかないといけない。初球は高くぼやけるものではなく、低めに投げきるキャリアを持っている選手。丁寧に、という次元のボールじゃなかった。ただ単に投げミス。あってはいけない場面。投げきってほしかった」。涌井への期待度が、やや早い口調に表れていた。

 

▽楽天涌井(7回3失点で4敗目)「特にありません」