ロッテ藤岡裕大内野手(27)が8番打者として“もう1人の切り込み隊長”になっている。

2-10と劣勢の5回、先頭で打席に立ち、巨人戸郷の変化球を中越え二塁打にした。後続が倒れ、得点には至らなかった。

さかのぼっていくと、11日の巨人戦(ZOZOマリン)も1-1の5回裏に先頭で左前打。10日のヤクルト戦(同)も0-1の5回裏に先頭で遊撃への内野安打を放ち、この日は同点のホームを踏んだ。9日のヤクルト戦(同)も5回裏の先頭打者として左前打を放った。

4試合連続で偶然にも「5回裏の先頭打者」として打席に入り、4試合連続で安打を放った。8日のヤクルト戦(同)も先頭打者ではないものの、5回裏に安打を放っている。1番荻野が打率3割超で打線をけん引する中で、下位では藤岡も出塁役としてしっかり機能している。

交流戦で初対決の投手も多い。井口資仁監督(46)も「どうしても1巡目は(相手の投球を)見てしまっているところがあると思う」と打線全体について話しているが、藤岡は第2打席でしっかり結果を出す対応力の高さを見せている。

今季は開幕スタメンを鳥谷に譲った。4月には「いつかチャンスが来たら、絶対に少ないチャンスをものにしようという思いでやっていた」と明かしたこともある。エチェバリアも入団し全試合スタメンを張れない中、時にミスがありつつも、攻守に懸命なプレーを続けている。

長く勝率5割以上で粘っていたロッテも、この日の大敗で借金1となった。ケガ人も増え始め、決して楽ではないチーム状況の中、巻き返しの起爆剤となれるか。13日の巨人戦(ZOZOマリン)で4打席に立てば、規定打席に到達する。【金子真仁】

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