楽天石井一久GM兼監督(47)が送りバントの徹底を求めた。

同点の9回無死一、二塁の場面で黒川がバントを打ち上げ、捕手が捕球。飛び出した一走ディクソンも刺され、痛恨の併殺となった。

今永から先制打を含む2安打の黒川は「主力選手もバントのサインをあの場面でシーズン中も出ていることがある。自分はなおさらああいう場面で一発で決めないといけない立ち位置だと思うので、そういうミスを繰り返さないようにしたいと思います」と猛省。指揮官も「結果がほしい立場で言うと(2安打と)結果を出せて良かったなと思いますけど、トータル含めて言えばあそこの9回のバントでその印象が減ってしまうかなと思います」と指摘。「黒川はトータルの選手で打てばいいだけの選手じゃない。打てばいいだけの選手もそういうことはできるんですけど、バントも彼はしっかりとやらないといけない立場なのでしっかりやってほしかった」と求めた。

チームは首位オリックスに1・5ゲーム差の2位で前半戦を終えた。順位に直結する試合が続く後半戦へ、指揮官は「バントができることはすごくチームにとっても大事な選手になれるし、他の人を引き離すツールにもなる。1軍に定着して、うまく他の選手を引き離すのにバントがうまいは1つのツールになる。そういうところは信頼を勝ち取ってほしい。突き放すのは簡単なので、成功体験をしっかりと積み重ねて、公式戦に入っていければいいなと思います」と小技の重要性を強調した。