ロッテは30日、育成選手の植田将太捕手(23)と支配下選手契約を結んだと発表した。新しい背番号は95。

植田は球団を通じて「とてもうれしい気持ちと、周りの方々に支えられてここまで来られたという感謝の気持ちでいっぱいです。ここからがプロ野球選手として本当のスタートなので、長く野球ができるような選手になりたいと思っています。やっとマリーンズの一員になれたという気持ちもありますし、マリーンズが勝つために皆さんの期待に応えられるようなプレーができるよう、これからも頑張っていきたいです」とコメントを寄せた。

大阪出身の植田は慶応高(神奈川)から慶大を経て、19年育成ドラフト2位でロッテに入団した。慶大時代は郡司裕也(現中日)が正捕手で、植田は大学通算1安打のみ。4年春には右肘のトミー・ジョン手術を受け、プロ1年目の開幕時点ではスローイングを控えている状況だった。

2年目の今季は田村、柿沼ら捕手陣に故障や療養での離脱が相次ぎ、イースタン・リーグでは植田しかマスクをかぶれない時期もある中で、実戦経験を深めてきた。

強いスローイングとどっしりとしたキャッチングには井口資仁監督(46)もかねて評価しており、エキシビションマッチ中には「何とか8月以内に支配下になってくれるくらいまでになってほしいなと思います」と期待を寄せていた。