西武栗山が38歳のバースデーに、2000安打を誕生させる。史上54人目の偉業まで残り2本と迫ったベテランは、3日が誕生日。楽天戦(楽天生命パーク)で達成となれば、史上初となる誕生日での達成。「いやー、正直そんなに意識はしていないんですけど、誕生日といってうれしい年でもないですしね。いつもと変わらずやっていきたいと思います」と笑いながら、運命の日を迎える。

野球の神様に身を委ねてきた。「どこで打つかは、神様が決めるもんやと思うんです」。2本残して仙台での敵地3連戦。前カードのZOZOマリンでも、左翼席には“クリメーター”が複数出現した。Hランプの点灯とともにカウントアップする数字に「目に入る時もあります。非常にファンの皆さまが楽しんでいただいているというのは感じてます」とファンの期待を実感する。

吉兆データはある。今季球場別で、楽天生命パークでは敵地最多7安打をマークしている。1日は4試合ぶりのマルチ安打で秒読み態勢に入った。「弾みにして、いい試合をしたいと思いますし、その中で僕もしっかり仕事ができるように頑張りたいと思います」。栗山巧誕生祭が幕を開ける。【栗田成芳】

▼栗山は通算2000安打へあと2本。2000安打達成試合で複数安打は20年坂本(巨人)まで23人。残り2本以上から一気に決めたのは15年和田(中日)まで7人しかいない。90年大島(日本ハム)と13年谷繁(中日)も2本打って達成したが残り2本とした後に無安打の試合があり足踏みした。

▼楽天は田中将が先発。栗山と田中将の通算対戦成績は74打数18安打、打率2割4分3厘で、今季は2試合対戦して5打数1安打。4月24日は一ゴ、左飛、6月23日は中安、三振、三振だった。