ドラフト候補に挙がる亜大サイドスロー右腕・岡留英貴投手(4年=沖縄尚学)が好救援し、青学大を6-5で退け2連勝とした。 3回、5-5の同点に追い付かれ、4回、「最後まで投げきる」と、強い気持ちで救援マウンドに上がった。キレのいい力強い真っすぐと変化球で青学大打線を翻弄(ほんろう)。「力まずに打者だけを見て集中して投げた」。ストライク先行で早いカウントで追い込み、リズムを作った。9回は抑えの青山美夏人投手(3年=横浜隼人)が控えていたが「任せる気はなかった」と強気で投げきり、6回を2安打7三振と勝利に導いた。

「心技体」充実した秋を迎えている。春のリーグ戦では、期待されながらも6試合に登板し1勝1敗。「今までで一番悔しいシーズンでした。4年生なのに、全く頼りにならなくて…松本健だけに任せてしまった。本当に申し訳なかったです」。秋のリーグ戦へ向け、8月には肘の位置を少し下げフォームを修正。腕が振れるようになり「ロースリークオータ」から繰り出す球は球威が増した。13日の青学大との1戦目には、中継ぎで3イニングに登板。この日は、変化球を多投し、キレのある真っすぐで空振りを奪う。1戦目とは違う投球を見せる心の余裕も見せた。

生田勉監督(55)は「出来過ぎですね」と称賛。スタンドで視察したDeNAの河原スカウトも「腕の位置が合っているんでしょうね。球質がよくなった。指のかかりが良くなって真っすぐが見違える程よくなりました。魅力ありますね」と評価した。

ラストシーズンにかける。「秋はチームの主力として、防御率0点台を目標に頑張ります」。春の悔しさを糧に、岡留はチームのためにマウンドに上がる。