またも快挙だ。DeNAのドラフト2位ルーキー牧秀悟内野手(23)が球団新人の安打記録で、並んでいた1958年(昭33)の近藤和彦(明大→大洋)を抜いて単独2位に浮上した。

1-1の同点で迎えた3回2死満塁、同学年の広島高橋昂也が投じた初球の144キロ直球を中前にはじき返し、中前打とした。「打ったのはストレートです。前の打席(遊ゴロ)は打たされてしまったので、力強く捉えることを意識して打席に向かいました」と話した。三浦監督は「本当にルーキーですけど、よくやってくれている。打席入る時にしっかり頭を整理して、打席内でも落ち着いている」と勝負強さを評価した。

牧は出場114試合で通算114安打目となった。前日に、天秤(てんびん)打法で有名な近藤和に並んだばかりだった。DeNAの新人安打記録は、1959年(昭34)桑田武(中大→大洋)の117。残り3本に迫った。

これで打点はチームでオースティン、宮崎敏郎に次ぐ60となった。新人王を争うライバルの佐藤輝明(阪神)と並んだ。【斎藤直樹】