ソフトバンクが巻き返しへ、勝負のローテで挑む。

28日からの西武3連戦(ペイペイドーム)では、初戦にエースの千賀滉大投手(28)を中5日で投入。その後も複数の投手を中5日で回す決死の先発ローテーションを組む可能性が出てきた。27日にペイペイドームで投手練習を見守った高村祐投手コーチ(52)は「詰められるところは詰めて。コンディションも見ながら、いろいろと考えています」と話した。

工藤公康監督(58)は終盤戦に向けて「誰か1人、2人だけして、他の人は中6日というローテーションは組めない。みんながやらないと」と話していた。23日ロッテ戦に投げたニック・マルティネス投手(31)は今季すでに中5日を経験しており、24日日本ハム戦でプロ初先発の杉山一樹投手(23)も、ファームでは短い登板間隔をクリアしている。千賀に続く2、3戦目は、2人が中5日で先発することに支障はなさそうだ。

故障者が戻り、リリーフ陣が整備されてきたことも、強攻ローテを後押ししている。高村コーチは「森とモイネロというところが入ってきて、厚みができる。いろいろなパターンはできるようになった」。例え先発投手が早い回で降りても、ブルペンでカバーできる公算は高まっている。

1日オリックス戦からは、出場選手登録を抹消され登板間隔を空けている和田毅投手(40)が再登録可能。中5日で25日日本ハム戦に先発した石川柊太投手(29)が、再び間隔を詰めてカード初戦に回る可能性もある。3位楽天とは1・5ゲーム差。まずはCS圏内浮上へ、チームの総力を振り絞る。【山本大地】