ウエスタン・リーグ王者の阪神2軍がイースタン・リーグ王者のロッテを逆転勝利で下し、ファーム日本一に輝いた。

Vへの執念を見せたのは2点ビハインドの9回だ。先頭高山俊が左翼への二塁打で無死二塁。栄枝が中前へ適時打を放ち、1点差に迫った。

続く長坂が犠打を決め、ロッテ3番手小沼の暴投もあり1死三塁。8番片山は四球を選び、1死一、三塁から遠藤の左前適時打で同点に追いついた。さらに2死一、二塁から小幡の一ゴロをロッテ一塁手福田光がトンネルし、勝ち越した。

先発の村上は時折激しい雨も降っていたが気にする様子もなく、6回2失点(自責1)にまとめた。0-2の7回は2番手藤浪が最速162キロを投じるなど、完璧な投球を見せ、ゼロで封じた。8回は斎藤が3者凡退に打ち取り、逆転への流れをつくった。

阪神が全員野球の逆転勝利で、3年ぶり6度目の日本一の栄光をつかんだ。

最優秀選手には阪神遠藤成内野手(20)、優秀選手には阪神片山雄哉捕手(27)、ロッテ森遼大朗投手(22)が選ばれた。