中日が、来季の打撃コーチとして森野将彦氏(43=野球評論家)の入閣を検討していることが14日、関係者の取材から明らかになった。また、中日OBで韓国サムスン2軍監督を務める落合英二氏(52)も投手コーチに就任することが決定的になった。次期監督としてOB立浪和義氏(52)に就任要請しており、今月末の発表に向け、組閣を急ピッチで進めている。

森野氏は96年に東海大相模からドラフト2位で中日に入団。21年間の現役生活で打率2割7分7厘、165本塁打、782打点の成績を残した。現役時代は内外野を守ったスラッガーで、「ミスター3ラン」の異名も取った。19年まで2軍打撃コーチを務めていた。中日には昨年から左打者の打撃コーチが不在だったこともあり、同氏には京田、根尾、岡林らのレベルアップが期待される。入閣を検討している阪神でヘッドコーチなどを歴任した片岡篤史氏(52=野球評論家)、中村紀洋氏(48=野球評論家)らと強竜打線復活へ力を注ぐ。

投手コーチとして招聘(しょうへい)が検討されている落合英二氏(52)は立浪氏と同学年で、同じドラフト1位で中日入りし、盟友といえる存在だ。現役時代は故障に悩まされながらリリーフを中心に活躍し、98年最優秀中継ぎ投手賞を受賞するなど活躍。現役引退後は、野球解説者を経て韓国サムスンの投手コーチに就任。投手力アップなど実績を残し、昨季からは2軍監督としてチームを率いていた。

◆森野将彦(もりの・まさひこ)1978年(昭53)7月28日、神奈川県生まれ。東海大相模から96年ドラフト2位で中日入団。1年目から1軍に出場し、本塁打も放った。10年にベストナイン、14年にはゴールデングラブ賞を獲得するなど中心選手として活躍。通算1801試合、打率2割7分7厘、165本塁打、782打点。17年限りで引退し、19年まで2軍打撃コーチを務めた。現役時代は180センチ、85キロ。右投げ左打ち。