中日が来季の投手コーチとして球団編成部国際渉外担当として米国に駐在中の大塚晶文氏(49)の現場復帰を進めていることが17日、分かった。中日は来季監督としてOB立浪和義氏(52=野球評論家)に就任を要請中。すでにOBで今季韓国サムスン2軍監督を務めた落合英二氏(52)の1軍投手コーチ就任で調整中。現役時代に落合氏と竜のブルペンを支えた大塚氏とともに、17日現在防御率3・21と球界トップクラスの投手力に磨きをかける。

大塚氏は96年にドラフト2位で近鉄に入団し守護神として活躍。03年から中日に移籍した。04年からメジャーに舞台を移しパドレス、レンジャーズでプレー。現役引退後は、中日投手コーチ、渉外担当を歴任してきた。関係者によると担当部署を調整中で、1軍ブルペン担当が有力だが、2軍配置も検討されているという。

また、球団OBで巨人や侍ジャパンでコーチ経験のある大西崇之氏(50=野球評論家)の1軍外野守備コーチでの入閣が決定的なことも明らかになった。

来季の中日コーチングスタッフには阪神でヘッドコーチ、打撃コーチなどを歴任した片岡篤史氏(52=野球評論家)、中村紀洋氏(48=野球評論家)、19年まで2軍打撃コーチを務めていた森野将彦氏(43=野球評論家)らの入団が決定的。片岡氏は2軍監督に就任することが濃厚で、落合氏に関してはヘッドコーチ兼任も検討されている模様だ。

◆大塚晶文(おおつか・あきのり)1972年(昭47)1月13日生まれ、千葉県出身。横芝敬愛-東海大-日本通運を経て96年ドラフト2位で近鉄入り。98年には35セーブを挙げ最優秀救援投手。03年中日を経て04年メジャー入りしパドレス、レンジャーズに所属。06年WBCの胴上げ投手。日本球界通算305試合、14勝23敗137セーブ、防御率2・39。現役時代は186センチ、90キロ。右投げ右打ち。

◆大西崇之(おおにし・たかゆき)1971年(昭46)7月2日生まれ、大阪府出身。鹿児島商工-亜大中退-ヤオハンを経て94年ドラフト6位で中日入り。俊足と堅実な外野守備を生かし活躍。06年巨人に移籍し同年引退。現役通算723試合、292安打、18本塁打、108打点、打率2割7分3厘。現役時代は176センチ、73キロ。右投げ右打ち。11年から18年まで巨人でコーチを務めた。