<阪神11-0ヤクルト>◇19日◇甲子園

近本光司はここ2年“日本トップクラス”に摂取しているものがある。昨年開幕前の6月に東京にある築地果汁創作所の「飲むあんこ」に出合い、試合前やゲーム中に飲む。あんこに含まれる小豆は疲労回復効果が高いといわれ、血糖値を維持する力で、運動による筋肉の損傷を最小限にとどめることができるという。

近本は、それらの効果を求めてたどり着いた。ネット販売で平均で1カ月60パックを購入。同社の平子社長は「単純計算で1日2パック。今、日本で一番あんこを食べていると思います」と真剣に言う。ペースト状に加工された白あん、粒あん、こしあんの3種類を“ヘビロテ”。何より甘さが控えめで飲みやすく、飽きない。「昨年は最後まで体重が落ちなかったと近本選手から聞いています」。

毎試合、必ずあんこのパックを持っているから、チーム内でのあだ名が一時期「あんこ」になったとか…。「10本塁打の壁」を打ち破った裏には、欠かせないエネルギー源があった。【阪神担当=中野椋】