楽天が3位を確定させ、2年ぶりのクライマックスシリーズ進出を決定させた。

序盤に主導権を握った。2回2死満塁から炭谷が三ゴロに打ち取られるも三塁手の失策で先制。続く山崎剛の2点適時打でこの回3得点。3回にも島内、鈴木大の連打、4回には浅村の適時打で追加点を奪った。6回にも浅村が17号3ランを放ち、突き放した。

先発滝中は1回2死三塁のピンチをしのぐと、援護点をもらった後の3、4回を3者凡退。5回にデスパイネにソロを浴びるも、6回5安打1失点の好投をみせた。2年目で初の2桁勝利となる10勝目を挙げた。

チームは昨季、4位に終わりCS進出を逃した。今季は開幕から1度も借金を背負うことなく、安定した戦いぶりで上位をキープ。8年ぶりのリーグ優勝は逃したが、下克上への権利を得た。また、この日の勝利でソフトバンクに12年以来9年ぶりのシーズンカード勝ち越しを決めた。

以下、石井一久GM兼監督(48)一問一答

-試合を振り返って

序盤、中盤、終盤と野手がしっかり点を取ってくれた。何となく(19日の)オリックスとの最初の試合くらいから、野手の調子が出てきたので、今日は試合に最初から心強く入れました。

-滝中は6回1失点

しっかり堂々とした投球で、怖がらずにストライクゾーンの中と外をしっかりと使えていた。僕が最初に携わった選手なので思い入れがあります。

-この日で2桁勝利。石井GM兼監督も現役時代に2桁勝利の難しさは理解しているが

僕自身は(2桁勝利に)あまり興味なかったのでそれはいいんですけど、滝中にとっては今シーズンだけでなく来シーズンにもつながる経験値として持てることはよかったなと思います。

-打線がつながって8得点

しっかりと浅村が仕留めてくれて、山崎(剛)もそうですし、違う選手がつないでくれて、(鈴木)大地もいいところで打ってくれましたし、みんなでしっかり勝ちをとった感じでした。

-浅村が今季初の4打点

僕もそうでしたけど、野球選手はどこかで苦しむところはあるし、常に毎年毎年キャリアハイが出ていたら言うことないですから。そんなことは絶対ないので。苦しい中で、いかにグラウンドに立ち続けることが大変かは僕は分かっているので、そこをしっかりと苦しい中でも、常にいてくれるのは頼もしい存在です。

-スタメンを外れた時期もあった

それは、こっちが止めたので。彼は言わなければ絶対にグラウンドに立つので。やはり、そういう姿を若い選手は見習ってほしい。多くは語らないですけど、彼は本当に素晴らしい選手だと常に思っています。試合に出続けなくちゃよくならないので。(鈴木)大地もそうですけど。

-チームは9年ぶりにソフトバンクに勝ち越し

僕は引退してから8年、9年目くらいですか? 引退してからだいぶたっているので、だいぶたっているなと思います。

-監督就任1年目でCS進出決定

もっと上を目指していたので、そこについては残念ですけども、また楽天生命パークに帰ってくるというか、ファンの方たちと、もう1回ここでお会いできる、また拍手をもらえる権利は得られたので、そこを目指してしっかりと頑張っていきたいです。