楽天が、3位から下克上へ弾みをつける。リーグ最終戦となる27日ロッテ戦(楽天生命パーク)に、先発でチームトップの11勝を挙げる則本昂、2番手で9勝の早川を立てる。逆転優勝へ1敗もできない相手とは、クライマックスシリーズで戦う可能性がある。小山投手コーチは「相手に嫌な印象を与えられる投球をしてもらえれば」と言葉に熱をこめ、一瞬たりとも気を緩める気配は見えない。

両腕とも節目が見えている。則本昂は右腕ではNPB史上最速の1500奪三振まで残り3。また、1回1/3で3年ぶりに規定投球回へ到達する。さらに早川は12球団新人最速の2桁勝利に王手をかけている。小山投手コーチは「相手もあることなのでうまくはいかない。(記録は)後からついてくればいい」と先々を見据えた。3番手以降でも酒居、宋家豪ら登板間隔の空いている救援陣が登板する予定だ。