日本ハムの来季2軍監督に、木田優夫2軍総合コーチ兼投手コーチ(53)が就任することが28日、分かった。原田豊2軍監督(63)は退任する。木田氏は今季から、ファーム全体の育成に着手してきた。GM補佐としてフロント経験もあり、チームを熟知していることなどから白羽の矢が立った。

来季1軍監督に内定している新庄剛志氏(49)とともに1、2軍監督がメジャー経験者は珍しいケースとなる。木田氏は99年にタイガースに入団。メジャー3球団でプレー。新庄氏は00年オフにメッツに移籍し、04年に日本ハムに加入するまで大リーグを経験した。同時期に“本場”を知る1、2軍のトップがチームに立つことで、チームに新たな風を吹かせることになりそうだ。

木田氏は14年に現役引退後、15年からGM補佐に就任。アマチュア選手の視察や外国人選手の調査で渡米するなど、編成業務にまい進してきた。19年から1軍の投手チーフコーチとしてユニホームを着用。初のコーチ業ながら、戦力の現状を把握した手腕で20年には1軍投手コーチを務めた。変革期を迎えるチームに、豊富な経験を注入する。

◆木田優夫(きだ・まさお)1968年(昭43)9月12日、東京・国分寺市生まれ。日大明誠から86年ドラフト1位で巨人入団。98年オリックスに移籍し、翌年タイガース入団。その後オリックス-ドジャース-マリナーズ-ヤクルト-日本ハム-BC・石川と日米球団を渡り歩き、14年引退。15年から日本ハムGM補佐を務め、19年からコーチとして復帰。187センチ、100キロ。右投げ右打ち。