西武から育成ドラフト4位で指名された国学院大・川村啓真外野手(22)が、下克上を誓った。2日、横浜市の同大学で指名あいさつを受けた。チーム最下位指名からプロとしてスタートするが「自分の中では(育成契約を)気にしていない。プロに入れば同じ。結果を出していち早く支配下登録を勝ち取りたい」と意気込んだ。

山あり谷あり、浮き沈みの大きい大学野球生活を歩んできた。1年の春からレギュラーを獲得し、打率2割9分4厘と活躍。しかし秋以降は数字が上がらなかった。「自分のバッティングの面で試行錯誤した3年間だった」。レベルアップを図り、社会人のNTT東日本に“武者修行”。きっかけをつかみ4年の春は打率4割1分7厘を出し、戦国東都において首位打者を獲得した。

しかしこの秋、チームは優勝を果たしたが、個人成績は1割5分2厘と急降下。ジェットコースターのような激しい大学野球生活も、今月20日から始まる明治神宮大会を最後にプロに駆け上がる。「秋はチームに貢献できず苦しいシーズンでした。プロでは常にいい結果が残せるようにしたい。見ていてかっこいい、あこがれられるような選手になりたい。背番号3ケタだとかっこ悪いので、頑張りたい」と、最後尾からの急浮上をもくろんだ。【栗田成芳】