「SMBC日本シリーズ2021」の監督会議は開幕を翌日に控えた19日、開催地の京セラドーム大阪でオリックス中嶋聡監督(52)とヤクルト高津臣吾監督(52)らが出席して行われ、予告先発を採用しないことが決まった。

NPBの司会者が日本シリーズのルールを読み上げながら静かに進み、最後に「事前会議で予告先発は使わないと決定した」と告げて説明は終了した。

その後「質問があれば」と問いかけ、20秒沈黙が続いたところで、中嶋監督が隣の水本ヘッドコーチとひそひそ。おもむろにマイクを握り「予告先発、しないんですか?」「してもいいですけど」と発言した。だが、高津監督は特にリアクションをせず、司会者から「もうそれはご自由に」と制された。改めて予告先発は行わないことを念押しして会議は終了。

高津監督の意向によっては変更される可能性もあったが、事前の取り決め通りになった。

両監督は同学年。会議後にファイティングポーズでの写真撮影が行われ、なごやかなムードも漂ったが、にこやかな高津監督に比べ、中嶋監督が相好を崩す場面は少なかった。

 

◆日本シリーズの予告先発 監督会議で両監督が合意すれば採用され、全試合で採用されたのは98、05、13、14、16、18~20年の過去8度。それ以外の年では02年巨人-西武は開幕戦の上原-松坂だけ両軍が発表し、2戦以降は西武伊原監督だけ「2戦石井、3戦張、4戦西口」と明言。03年ダイエー-阪神では阪神星野監督だけ初戦井川、2戦目伊良部を事前に公表した。