降雨の中、記念すべき1勝をたぐり寄せた。東都大学野球連盟代表の国学院大が仙台大を下し、明治神宮大会初勝利をおさめた。

西武から育成4位指名を受けた川村啓真外野手(4年=日本文理)が、値千金の逆転3点適時三塁打を放った。2点ビハインドの8回。1点を返し、なお1死満塁で外角高め140キロの直球を捉えた。中越えの決勝打に、ベンチはこの試合一番の大盛り上がりをみせた。

データが少ない仙台大との対戦。それでも川村は「細かいことは考えず、速い球に合わせていこうと決めていました」と、割り切った結果が殊勲打につながった。

総力戦だった。打線は7回まで毎回のように得点圏に走者を進めるも、好機であと1本が出なかった。守ってもベンチ入りした投手6人を全員起用。その中でつかんだ神宮大会初勝利に鳥山泰孝監督(46)は「『とにかく流れが来る』と何度も言い続けて、粘り強く戦いました。(継投は)追いつけるチャンスがあるならば、潔くチャレンジしていこうと決断しました」と力強く振り返った。

次戦は23日、4強入りをかけて九産大と対戦する。

 

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