関東5連盟第1代表の中央学院大(千葉県大学野球)が慶大を下し、初の日本一を達成した。

苦しみながらも栄冠をつかんだ。今秋リーグ戦は開幕から4戦で1勝3敗。2部との入れ替え戦を覚悟したが、ここで一気にスイッチが入った。菅原悦郎監督(60)は「諦めない気持ちと集中力ですよね。長い監督生活ですが、選手たちからは教えられることが多いです」。リーグ戦5戦目から関東地区大学野球選手権、今大会と12連勝で一気に頂点まで駆け抜けた。

「挑戦者」は晴れて「王者」へと上り詰めた。菅原監督は日頃から選手に対し、「挑戦者」という言葉を伝えてきた。準決勝で左翼席上段へ本塁打を放った佐藤晃一捕手(4年=聖光学院)は、決勝戦に向け「自分たちは挑戦者という気持ちで戦って、全国の高いレベルで2勝できました。相手は強いが、この気持ちでぶつかっていきたい」と意気込んでいた。大会初勝利から一気に初優勝。学生野球最後の公式戦を白星で飾った4年生は、笑顔でグラウンドを去る。