「SMBC日本シリーズ2021」は27日に舞台をほっともっと神戸に移して第6戦が行われる。

◆接戦の多いシリーズ 1点差4試合、2点差1試合でまだ3点差以上の試合がない。過去に3点差以上がなかったのは57、60年の2度あり、57年は第4戦の引き分けを挟んで西鉄が1点差で4勝、60年は大洋が第1戦から1点差で4連勝した。2点差以内が5試合以上は13年以来で、第1~第5戦がすべて2点差以内は57年に次いで2度目。今日も2点差以内ならばシリーズ史上初の第1戦から6試合連続となり、1点差ならば初めて1点差が5試合となる。

◆第1戦VTR オリックスが逆転サヨナラ勝ち。1-3の9回無死満塁、宗の2点適時打で同点。無死一、二塁から吉田正の中越え二塁打で決着。ヤクルトは奥川が7回1失点。8回に村上の2ランで勝ち越したが、マクガフが1死も奪えず3点を失った。

◆第2戦VTR ヤクルト高橋が三塁を踏ませず、シリーズ初登板完封勝利を挙げた。被安打5、与四球2と走者を背負ったが後続を断ち、133球で投げきった。打線は8回に青木の適時打で先制し、9回にも失策絡みで1点。オリックスは宮城が8回途中まで1失点と好投したが、打線が高橋を捉えきれなかった。

◆第3戦VTR ヤクルトは5回に中村の2点適時打と失策絡みの3点で逆転。7回にはサンタナの2ランで再び逆転した。投げては石山が7回2死満塁のピンチを断ち、最後はマクガフで逃げ切った。オリックスは杉本の同点2ラン、吉田正の勝ち越し二塁打で粘るも、2戦連続無失点だった吉田凌がサンタナに1発を浴びた。

◆第4戦VTR ヤクルトが2試合続けて1点差試合を制した。2回にサンタナのソロで先制。同点を許すも6回2死からオスナの適時打で勝ち越した。41歳10カ月の石川は6回1失点と好投。石山、清水、マクガフの無失点リレーも決まった。オリックスは山崎颯が5回1失点と接戦に持ち込んだが、打線のつながりを欠いた。

◆第5戦VTR オリックスが競り勝って2勝目。6回にT-岡田の適時打で2-2とすると、7回に太田の適時打で勝ち越し。8回には3点差を追い付かれるも、9回に代打ジョーンズが勝ち越し弾。最後はシリーズ初登板の平野佳が締めた。ヤクルトは8回に山田の3ランで同点としたが、最終回にマクガフが痛恨の被弾。