日本シリーズでオリックスを4勝2敗で破り、20年ぶり6度目の日本一を決めたヤクルトが史上最遅? の会見と祝勝会を行った。

今シリーズ初の延長戦で12回、5時間に及ぶ熱戦を制した高津臣吾監督(53)山田哲人主将(29)中村悠平捕手(31)川端慎吾内野手(34)高橋奎二投手(24)が神戸市内のホテルに戻ったのは、深夜0時半を回っていた。部屋に荷物を入れ、会見がスタートしたのは午前1時18分だった。

高津監督は「毎試合すごく拮抗(きっこう)した、競ったゲームだったので、本当に疲れましたし、充実感でいっぱい。真剣勝負でみんなが心打たれる、感動するゲームができたのかなと思います」と、疲労感と多幸感をにじませた。胴上げ前には円陣で「僕たちはチャンピオンだ」と声掛け。10度、宙を舞った。「僕は勝って泣かないと決めていた。みんな涙を浮かべたり流したりしていたので、できるだけみんなを見ないようにしました。うるっときてしまうので」と明かして笑みを浮かべた。

第5戦で3ランを放った山田は、最後の二ゴロを処理して日本一を決めた。「キャプテンとして何ができたか自分ではちょっと分からないですけど、このメンバーと野球ができてよかったと心から思いました」。2年連続最下位からの大・下克上に「本当に達成感がある」と喜んだ。

25分間の会見を終えた約15分後、午前1時50分に今度は祝勝会が開始。リーグ優勝でもクライマックス・シリーズ(CS)突破でも行わなかったビールかけを、非公開で身内のみで行った。歓声がしずまったのは午前2時20分。その後もテレビ出演などを続けて行い、長い夜が更けていった。