野球用品メーカーのフィールドフォース社(東京都足立区)が、8歳以下の少年少女1000人に野球初心者用グラブをプレゼントする「グリーングラブ・プロジェクト」が学童野球界で話題になっている。同社は子どもたちがキャッチボールの段階で、グラブの大きさや硬さが原因で上達せず、初心者のうちに断念している点に注目。一定の大きさを保ちながら、素材や形状を工夫して、軽くて柔らかく、小さな手にもフィットして指が動かしやすい「グリーングラブ」を製作した。

今夏にプレゼントを応募したところ、予定の1000個を大きく上回る申し込みがあった。あらためて増産して、クリスマスまでに1000個を用意。13日まで同社の公式LINEで希望者を募集している。自身もわが子のチームを指導してきた同社の吉村尚記社長は「『せっかく野球チームに入ったのに、うまくボールがキャッチできないからやめる』というのを本気で阻止したい」と力を込める。

同社は打撃マシンからボールまで、低価格の野球道具やユニークな練習器具を商品化してきた。都市対抗優勝の社会人野球チームが練習器具を取り入れるなど、品質の評価も高い。一方で全国各地の小中学生の野球大会を支援。多くの賞品を提供してきた。まだ商品化していないグリーングラブを広くプレゼントするのは、野球に興味のある子どもたちを支援することで、野球人口拡大を目指す決意表明でもあるという。

応募方法は同社の公式LINEに友達登録して応募フォームを取得。12月13日午後6時まで。応募資格は「これから野球を始める8歳以下の少年少女」「野球を始めてみたい8歳以下の少年少女」「その保護者」。