新人王!! 広島栗林良吏投手(25)が、セ・リーグの最優秀新人賞に選出された。広島では昨季同タイトルを獲得した森下に続く11人目の受賞で、球団での2年連続受賞は84年小早川、85年川端、86年長冨以来の快挙となった。

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新人離れの働きぶりだった。今季は開幕から守護神に抜てきされ、2リーグ制後の新人記録を大幅に更新するデビューから22試合連続無失点をマーク。53試合に登板し、新人最多セーブのタイ記録で、リーグ2位の37セーブを刻んだ。防御率は驚異の0・86。セーブ機会では1度も失敗しなかった。

DeNA牧らとの激しいタイトル争いを制し、悲願の新人王に輝いた。

【広島栗林1年目の歩み】

◇3月27日 中日戦(マツダスタジアム)で、03年永川以来18年ぶりとなるプロ初登板初セーブ。

◇5月4日 巨人戦(マツダスタジアム)で、デビューから14試合連続無失点。甲斐野(ソフトバンク)が19年にマークした13試合連続を塗り替え、2リーグ制後の新人最長記録を更新。

◇6月10日 ソフトバンク戦(ペイペイドーム)で、デビューから22試合連続を達成。13年に河内がマークした開幕から連続無失点の球団記録を更新。

◇同13日 オリックス戦(京セラドーム大阪)で、同点の9回に登板し、2死満塁からT-岡田に右前へのサヨナラ適時打を許した。

◇8月7日 東京五輪で侍ジャパンの守護神に抜てき。米国との決勝戦(横浜)で最終回を無失点締めで、胴上げ投手に。同大会2勝3セーブと金メダル獲得に大きく貢献した。

◇9月26日 DeNA戦(横浜)で、26セーブ目。03年から永川が保持していた球団新人最多セーブ記録を18年ぶりに更新した。

◇同28日 阪神戦(甲子園)で、15年山崎(DeNA)が持つプロ野球新人連続セーブ記録「10」を達成。

◇10月12日 DeNA戦(マツダスタジアム)で、15試合連続セーブを達成。91年大野が持つ球団記録を塗り替えた。

◇11月1日 シーズン最終戦のヤクルト戦(神宮)で、15年山崎(DeNA)が持つ新人最多セーブ記録の「37」を獲得。同時に、09年岩瀬(中日)に並ぶプロ野球歴代2位タイの20試合連続セーブを達成した。

○…広島は栗林の新人王受賞を記念したグッズを発売すると発表した。商品は、記念ユニホーム(各サイズ税込み8000円)、記念Tシャツ(各サイズ同3000円)、記念フェースタオル(同1500円)、記念下敷き&クリアファイル(同800円)、記念フォトプラーク(同2万円)。16日10時から球団公式ホームページから通信販売のみ。いずれも数量限定。