昨季セ・リーグMVPのヤクルト村上宗隆内野手(21)が、攻守でタイトル独占を目指す。神宮球場の室内練習場で自主トレを公開。「全てのタイトルを取れるなら取りたい。去年よりさらにいい成績を残すことは絶対条件」と初の本塁打王(39本)を獲得した昨季以上の打撃に加えて、「守備の方もゴールデングラブを目指してやりたい」と意欲を示した。

同僚の青木が放つノックに軽快な動きを見せた主砲が、守備力向上を誓った。昨季は三塁で守備率9割5分7厘、13失策。日本一連覇を目指す今季に向け「エラーは13個減らしたい。0でいきたいです」と無失策を宣言。「堅実にエラーを少なくして『村上うまくなったぞ』と言ってもらえるように頑張りたい」と初となる守備の栄誉を狙う。

打撃でも高みを目指す。20年に3割7厘だった打率は昨季、2割7分8厘に終わったが「去年は波が激しい時があった(7月の打率1割7分8厘)。調子が悪い時も2割7分、2割5分くらいでいければ3割打てると思う」と大台へ意欲。あと46本となるNPB史上最年少の通算150本塁打も「すごく難しい数字だと思うけど、それ以上を目指して頑張りたい」と視野に入れる。目標はあくまで高く、燕の主砲が攻守で躍動していく。【鈴木正章】