オリックス来田涼斗外野手(19)が24日、大阪・舞洲の球団施設で自主トレを行い、憧れの吉田正が昨年までつけた背番号34の奪取を宣言した。「重いかもしれないですけど、背負いたいですね。マサさんがつけていて、一番カッコいい背番号と思っていた。今年、頑張りたいです」。

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現在は38。吉田正は今年から7になり、34は空き番になっている。

昨年は新人ながら初打席本塁打を放つなど、23試合で15安打と能力の高さを示した。明石商時代から吉田正のフォームを研究。初のオフは合同自主トレも実現し、たっぷり奥義に触れた。「アップの中から打撃は始まっている、と。1から100まで全部必要な内容だった」。強振しても軸のぶれないフォームは来田の理想。つま先まで意識した下半身の使い方に取り組み、逆方向に強く打てるようになってきたという。

1学年上の宮城、紅林が優勝に大きく貢献したように、来田も続けるか。吉田正も含め競争率の高い外野だが、今年のプレー次第であこがれの「背中」が近づいてくる。【柏原誠】