スポーツメーカーの「ミズノ」は4日、同社の元社員で、約60年にわたりグラブ製作を続け「グラブ作りの名人」と呼ばれた坪田信義氏が、3日に死去したことを発表した。89歳だった。大阪府出身。弔問、香典、供物、弔電などは遺族の意思により辞退の意向。

坪田氏は1948年にミズノに入社。ポジション別グラブの開発に携わり、メジャーで活躍したイチロー氏、松井秀喜氏ら多くのプロ野球選手のグラブを手がけた。98年に労働省(現厚生労働省)の「現代の名工」に選ばれ、00年には黄綬褒章を受章。ミズノの職人で最高位の「グラブマイスター」の称号を持ち08年に退社していた。