ロッテ井口資仁監督(47)が9回、退場処分となった。試合後、退場を宣告した嶋田三塁塁審と吉本責任審判(二塁)が、報道陣に対応した。質疑は以下の通り。

-井口監督の退場は侮辱的発言ということだった

嶋田 私が放送で言ったのは、本来ストライク、ボールに関して、監督がベンチを出ることはダメなので。そのあとに警告を1回しているんですね。そのあとに異議を唱えたので退場を出した、退場とした、ということですね。

-エチェバリアの判定後に警告を

嶋田 本来(ストライク、ボールについて)ベンチを出て近づけば警告なので、それに対してまた異議を唱えたので、それに対しての退場です。

-福家球審が1度、井口監督を止めていた。その時点で警告を

嶋田 はい。

-警告を出したのは誰

吉本 球審の福家のほうがまず言ってますよね。その後、自分が責任審判で言ってて。監督にはもうこれ以上言わないでと。

-言うことがダメなのか

嶋田 はい、ダメですね。異議を唱えてはならない、になってますので。

-具体的にどの審判に対してどんな侮辱的言葉が

吉本 えーっと、言葉的なことは言えないです。退場に値する発言がありました。

-過去の退場事例と照らし合わせても

嶋田 そのへんはちょっとすみません。

吉本 本来は異議を唱えてはなりません。まずそこですよね。で、警告をしてます。に関わらず、井口監督のほうから退場に値する発言があったので、それを嶋田のほうに発したので、嶋田が退場を出したということですね。

-井口監督が審判に指を差したあとに退場処分をした。あくまでも発言についての処分なのか

嶋田 いや、それは放送をうまく、短く言うためにそうなっちゃっただけで、本来、規則書に載ってる言葉を使えば長くなるので、そうなっちゃいましたけど、その場で。本来の意味は先ほど言ったストライク、ボールの投球判定に対して警告を出したにもかかわらず、異議を唱えたということがもう、退場に値するということですね。

-その点を場内説明しなかったのは

嶋田 それがちょっと、それが足りなかったということですね。

-それは試合後に審判の話し合いでも確認したのか

吉本 反省会の中でですか?

嶋田 そこまで説明すれば分かりやすかったかな、と思います。それをちょっと省いちゃったので(退場理由が)侮辱的な発言になっちゃったんですけど、本来はそこの規則書に書いてあることなんです。

-退場処分によって明日以降の井口監督は

吉本 それはもう、NPBに。我々が報告して、NPBから何らか。我々はそこはもう。

-球審が注意して井口監督が引き下がらなかったから警告を出したと

吉本 警告というか、止めましたよね。これ以上言ったらもうダメですよ。帰ってくださいと。

-それに対して異議があったから嶋田審判が退場を宣告したという流れ

嶋田 はい。

-(説明を)省いたとあったが、侮辱的な発言自体はあったという理解でいいのか

嶋田 省いたというか、そこまで説明すれば、皆さんに分かりやすかったなという。

-発言はあったのか

嶋田 そうです。

-警告はこのケースでは1度は出すものなのか

嶋田 本来ベンチを出てスタートすれば、というところで。規則書に書いてある通りなんです。近づいて(ストライク、ボールに)異議を唱えたっていうことですから、そこはもう退場ですね。

-ゲームセットしていてもそうなるのか

嶋田 これは関係ないです。ゲーム後でも。

-試合終了後に明日以降に影響はないのか

吉本 それは僕らがどうのこうのというところで。NPBの方から何らか。我々はあったことを報告するだけなので。それ以上のことは私どもで決めることができないので。

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◆野球規則 8.02 審判員の裁定

(a)打球がフェアかファウルか、投球がストライクかボールか、あるいは走者がアウトかセーフかという裁定に限らず、審判員の判断に基づく裁定は最終のものであるから、プレーヤー、監督、コーチまたは控えのプレーヤーが、その裁定に対して、異議を唱えることは許されない。

【原注】ボール、ストライクの判定について異議を唱えるためにプレーヤーが守備位置または塁を離れたり、監督またはコーチがベンチまたはコーチスボックスを離れることは許されない。もし、宣告に異議を唱えるために本塁に向かってスタートすれば、警告が発せられる。警告にもかかわらず本塁に近づけば、試合から除かれる。