球団記録まで「M1」だ。阪神近本光司外野手(27)が、29試合連続安打を達成した。
93年ブラッグス(横浜)に並びプロ野球歴代8位。球団では歴代単独2位に浮上し、11年マートンの球団記録まで、ついにあと1に迫った。球団日本人では01年桧山進次郎(現日刊スポーツ評論家)の28試合を超え、単独トップとなった。
3点リードの6回2死。この日3打席目で柳から右前打を放った。一塁ベース上では表情を変えることなく、ベンチに向けてポーズを決めた。
連続試合安打のプロ野球記録は79年高橋慶彦(広島)の33で、あと「4」。左打者最長は15年秋山翔吾(西武)の31試合で、あと「2」。順調にいけば、8日のヤクルト戦が日本記録に並ぶ「Xデー」となる。
◆阪神の連続試合安打上位
1位=30試合 マートン(11年)
2位=29試合 近本光司(22年)
3位=28試合 桧山進次郎(01年)
4位=26試合 大豊泰昭(99年)
5位=25試合 バース(83年)
◆プロ野球の連続試合安打上位
1位=33試合 高橋慶彦(広島、79年)
2位=32試合 長池徳二(阪急、71年)
3位=31試合 野口二郎(阪急、46年)、秋山翔吾(西武、15年)
5位=30試合 張本勲(巨人、76年)、福本豊(阪急、77年)、マートン(阪神、11年)
◆近本光司(ちかもと・こうじ)1994年(平6)11月9日生まれ、兵庫・淡路島出身。社から関学大に進み17年に卒業。大阪ガスでは18年、都市対抗Vに貢献し、同年ドラフト1位で阪神入団。プロ1年目の19年はセ・リーグ新人最多記録の159安打を放ち、36盗塁で盗塁王も獲得。昨季は打率3割1分3厘で初の3割をクリアし、178安打でセ最多安打のタイトルを獲得。ゴールデングラブ賞、ベストナインにも輝いた。