巨人ルイス・ゴンザレス内野手(28)は26日、禁止物質に指定されている3種類の興奮薬が検出されたため日本プロ野球組織(NPB)から1年間の出場停止処分を科され、球団は契約を解除する方針を明らかにした。ゴンザレスは使用を否定している。違反者の発覚は、昨年8月のリック・ガトームソン投手(ソフトバンク)に次いで2人目。

 また巨人は清武英利球団代表と島崎雅夫国際部長をけん責処分とした。現場のトレーナーには処分は科さなかった。清武代表は交流戦の日本ハム戦後、東京ドーム内でミーティングを開き、選手らにあらためて薬物使用について注意を徹底するよう指示した。

 NPBの説明によると、4月30日の広島戦(東京ドーム)後に検査を実施した選手から陽性反応が出て、5月20日にゴンザレスの検体であることが判明したという。その後、NPBが本人と面会し、4種類ある制裁基準のうちで2番目に厳しい処分を決定した。

 来日2年目のゴンザレスは今季は二塁手として1軍に定着したが、23日に左脇腹痛を理由に出場選手登録から外れていた。

 根来泰周コミッショナー代行の話

 選手個人にとってもスポーツ界にとっても大きな痛手。厳正に処分して再発防止を図っていくほかない。