ドーピング違反で1年間の出場停止処分を受けた巨人のルイス・ゴンザレス内野手(28)は27日、日本プロ野球組織(NPB)アンチ・ドーピング特別委員会(委員長・根来泰周コミッショナー代行)に対して異議申し立ての手続きを取った。原沢敦球団副代表が東京都内のコミッショナー事務局に書類を提出した。

 書類を受理した特別委は、6月10日までにゴンザレスらに弁明の機会を与えるが、長谷川一雄コミッショナー事務局長は「申立書をもらったが、新しい事実がない」と語り、処分軽減など見直しの可能性が低いことを示唆した。特別委は弁明終了後、10日以内(土、日曜日を除く)に判断内容を巨人に伝えることになっている。

 原沢副代表は処分見直しを求める本人の手紙や、常用しているリウマチの薬などを提出した。しかし長谷川事務局長によると、提出された薬は既に違反に当たらないことが分かっているという。(共同)