社会人野球、新日本石油ENEOSの田沢純一投手(22)の米大リーグ挑戦表明を受け、日本プロ野球組織(NPB)と、社会人を統括する日本野球連盟、全日本大学野球連盟が26日、東京都内でプロ・アマ連絡会を開き、プロ側から大リーグのスカウトや代理人によるアマ選手への事前接触ルールの見直しなど、5項目の要望が出された。

 これ以外には、大リーグのスカウトの登録制実施、海外でプレーした選手が日本球界に戻る際に制限を設ける、などが示されたもようだ。長谷川一雄コミッショナー事務局長は「米国ではお互いの契約関係を制限することは法律上できない。ならば、日本球界の中でルールを作るしかない」と説明した。

 また、5項目の要望とは別に、12球団の入団説明会(仮称)を開催した場合、有望選手の参加をアマ側に要請した。

 一方、アマ側からは社会人、大学、高校で異なるプロとの交渉解禁時期を来年以降統一する案が示された。日本野球連盟の鈴木義信副会長は「(5項目については)今後検討する。アマとしても日本のプロの発展には当然、協力していく」と話した。