<阪神3-5横浜>◇27日◇甲子園

 阪神真弓明信監督(55)は憔悴(しょうすい)した表情で敗因をつぶやいた。「やらないでいい点数をやっている」。無駄な失点を喫した阪神は、最下位の横浜に競り負けた。

 0-3の6回。先発の能見が自らの野選もあって、ピンチを広げる。1死満塁から、佐伯に押し出し四球を与えた。1回に3点を失ったが、その後は見違えるような投球を見せていただけにもったいない。「結果的にああいう形(失点)になっているんで、僕のミスです」と左腕は言った。

 8回に金本、高橋光の本塁打で1点差に迫ったが、直後の9回は代わったウィリアムスが2死走者なしから新沼に1発を浴びた。新沼にとってはプロ3本目、2年ぶりの本塁打だった。「すんなりと攻撃に移りたいと思って出したんだけど」と言う久保投手コーチの思惑は裏切られた。

 自信を持っていたはずの接戦に、今季は弱い。低迷ぶりがこんなところに表れる。

 [2009年6月27日23時57分]ソーシャルブックマーク